2009年12月12日

翻訳支援ツール Isometry を使って試た

 先週のカンファレンス2009-12-05 (土) OSC福岡翻訳コミュニティ集まれ! 日本発、Eclipseベースの翻訳支援ツールで、翻訳メモリという仕組みを主体とする翻訳支援システムの存在を知り、先日ググって試た。先ずは、個人的にローカル環境でどんなものかを確かめて試たいのでフリーなものを物色。今回は取敢えず、タイトルにある「Isometry」を今回試してみた。結果は、結構良好である。

 「Isometry」は翻訳支援システムなので、一般の翻訳ツールの様な機械翻訳ではない。従って意味不明な訳文を読まされて精神を犯される心配が一切ない代わりに、本人の翻訳力とそれに見合う優秀な辞書が必要になる。翻訳支援システムの訳文は、当然、訳者の能力に左右されるが、過去の翻訳実績の流用や用語の統一等で、翻訳品質のプレを縮小しつつ、効率的な翻訳作業を実現出来るので、当方の様に特定のオープンソースに限定して翻訳する者にとっても、その原文の更新対応で大きな力を発揮するものと思う。

 さて、インストールは、「フリーソフトの翻訳支援ツール Isometry」の「Download Now」をクリックし、表示される使用許諾契約を読み、同意なら、ページ末尾の「同意する」の横のURLにアクセスする。後は、ファイルはZIPなので解凍してから、setup.exeをクリックするだけだ。

類似した過去の翻訳成果は翻訳メモリとして下部に表示される。コピペで効率的かつプレの少ない翻訳作業を自然に行なうことが出来る。 前稿の【ZWiki和訳】ZWikiの設定(ZWiki configuring)β1の日本語翻訳も、実を言うとこれで行なった。一部、テスト的に根気が続かず、以前の訳文をコピペしたので、このツールで必ずしも翻訳品質のブレがなくなったかというと、そうと迄は言えないし、用語については完成後に使い方が判ったのでIsometryの機能が発揮されている訳ではない。しかし、それでも、過去の訳文が翻訳入力欄の下に表示される類似文を参照しながらの作業は出来たので、いくらか用語のプレも抑えられたこともあったし、似たものはコピペで違う箇所のみ置換える形の作業も出来たので効率的ではあった。まあ、そのお陰で、以前眠い頭で原文を読み日本語化したにも関わらず、何やら機械翻訳並の意味不明の日本語だったものも、概ね伝わる日本語程度には出来た。

Isometry_words.png 用語の登録を行なうと色分けされて表示されるので、出来れば予め判っている専門用語くらいは抜出して登録してから臨むと効率的かと思う。後手ではあるが、今後の翻訳作業に役立てる為、作業完了後に全訳文を舐め回して登録しておいた。今後の別文書での翻訳の為にである。

 ただ、このソフトには問題点もある。
  1. 入力文書はUTF-8のテキスト文書に限られる。
  2. 出力は自動文節解釈により、適度に改行されてしまうが、余り精度は良くない。英語の場合、ほとんどコピペで補正してからの翻訳となる。
  3. 出来上った翻訳は、作業時の文節に基づき改行されたものなので、原文とは異なる空白文字と改行位置となるので、同じ様なレイアウトを求める場合には、ハンド修正が必須となる。Isometry_join_and_split_rows.png
  4. 上記の問題は取消させて頂く。正しい利用方法で活用すれば、問題は発生しない。右クリックで表示されるポップアップメニューから「次の行と結合(両方)」「ここで分割(両方)」等を使うことで、原文と翻訳分の双方に対し改行や行頭のスペースが共に編集欄にコピーされる。残念なことに、その改行やスペース文字は不可視文字のままなので判り辛い。翻訳が完了後に、英文の文字数相当分程度の長さの文字列を訳文側で切り取り、元々次行だった場所に貼付けることで、ほとんどレイアウトを変えることない翻訳成果を得ることが可能だ。(2009-12-18追記)


 従って、前稿の翻訳もreStructured Textで重要な行頭の半角空白文字の数と改行の数をハンド修正してからのHTMLソース取得したものだ。この一点だけで言えば、他のツールを利用した方が良いのかもしれないが、用語登録は原文/訳文エリアで語句を選択し改行するだけで済む点は捨て難い魅力だ。

 ただ、とても残念なことは、どうも、この「Isometry」は休眠に入ってしまっている様で、新たな更新の望みは薄そうで、不具合や要望のフィードバックが難しそうだということだ。他にもフリーの翻訳支援システムはあるので、早めの乗換えも考えられるが、先頭の空白文字の数と改行数の調整だけならば、Python等のLL系言語で原文と対訳出力を比較しながら、成果物としてのテキストファイルを変換すれば何とかなりそうな気もするので、暫くは「Isometry」を活用して行こうと思う。続きを読む
posted by Mire at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳支援システム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
月額見放題1,000円開始キャンペーンバナー(画像ありver)
紺碧の艦隊 ルパン三世 GREAT CHASE クリックプロモーション
<< 2013年01月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
カテゴリ
タグクラウド
ファン
利用中のオープンソース
最近のコメント
最近の記事
過去ログ
QRコード
レガシーなアプリはいかが?
Dell 法人のお客様ページ
  • 【法人様向け】デル、お得なキャンペーン情報
  • 法人のお客様向け ストレージソリューション
  • 法人のお客様向け ネットワークソリューション
  • 【SOHO法人様向け】デル・オンライン広告限定ページ
  • デル-個人のお客様ページ
  • 【個人のお客様向け】デル・オンライン広告限定ページ
  • オンライン広告限定キャンペーンページ
  • ソフトウェア&周辺機器 パソコン工房
    ツートップインターネットショップ(twotop.co.jp) マウスコンピューター/G-Tune
  • ×

    この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。